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◆ ハッピーバースデー & お大事に…
今日は小山の誕生日〜っ!!
…ところが、朝会社にいつもより2オクターブくらい低い声で登場した小山。
風邪だと思い病院へ行くと、「インフルエンザ」と言われてしまったらしい!
小山は普段からかなり風邪には気をつけているし、予防接種も2回していたのに…。ただ、ちゃんと予防接種をしていたのでそうひどくはならないだろう。
今日はせっかくの誕生日だったが、ケーキを食べた後、早退されました。
早く治りますように…。



2006/02/20(月)
[ by 予防接種マネージャー]
◆ どっきり パート3 〜Y氏の憂鬱〜
 都内某ホテルで行われた『あずみ〜AZUMI Returns〜』製作発表当日。
 そこに小山とマネージャーが出席していたちょうどその頃、都内某所“ゆうプロ”内で、誰もが予期しなかった事が起きようとしていた。

 いつも通り11:00に仕事開始。昼休みになり、食事に出たり昼寝したり雑誌を読んだり、各々気ままな時を過ごしているゆうプロスタッフ達。そんな中、ただ一人原稿と闘う男“銀次郎”。寝坊したから昼休み自主返上という見上げた男だが、スタッフからは見下されているらしい。彼の事は今はいい。早い話、製作発表があろうが無かろうが“ゆうプロ”では普段と何ら変わらぬ光景があった。

 そこにY氏が出勤。マネージャールームに入る。

 ここの日記にも何度か登場した事のあるY氏は、他に自分の仕事を持ちながら、今現在“ゆうプロ”では新米マネージャーの教育係のような存在である。Y氏の出版その他クリエイティブな業界での経歴は圧倒的だ。マンガ関連だけでも、さいとう・たかを先生、小池一夫先生、手塚治虫先生といった大巨匠の仕事に、アシスタントとしてマネージャーとして編集者として携わり、時にはプライベートでも係わっている。アニメーションのプロデューサー経験もあり、業界でのノウハウを知り尽くしている。小山とは“さいとう・プロ”時代からのつきあいで、小山の後輩にあたる。このサイトの“Profile”にある『 懐かし写真館』にも、いっしょに写った青春時代の一葉がある。デフォルメされた自筆の似顔絵も、このページの上部タイトルイラストの中にある(右端の黄色い服の紳士)。
 さらに、数々の小山ゆう作品にも登場してるので、ご覧頂ければイメージしやすい・・・かも。


『スプリンター』より

 さて、そのY氏から声がかかる。
Y氏「製作発表って何時から?」
銀次郎「さあ、午前中に出かけるって言ってましたが・・・」
Y氏「うん、それは知ってるんだけどね・・」
銀次郎「何か?」
Y氏「いや・・・」
 部屋に戻るY氏。
 “おどやん”が外から戻る。
 再びY氏来る。
Y氏「今日何時からか知ってる?」
おどやん「お昼ごろですかねえ」
 大雑把である。
Y氏「ハァ・・・」←ため息
 しばらく間があり、つぶやくように、
Y氏「もうやっちゃってるよなぁ・・・」
おどやん「は?」
Y氏「本当にあの通りやるのかねぇ・・・ハァ」
おどやん「え?」
Y氏「いや、今日の台本っての読んだんだけどさあ・・まずいよなぁ・・」
おどやん「どっち読んだんですか?」
Y氏「どっち??・・ポニーテールがどうこうって書いてあるから・・」
 言い終わらぬうちに笑い出す“おどやん”。
Y氏「・・・?」

 お気づきだと思うが、マネージャーが何気なく部屋に放り出しておいた、例の偽装台本を読み信じてしまったY氏であった。
 あわてて説明する“銀次郎”。事情を呑み込むY氏。大笑いし床を転げ回る“おどやん”。失礼な奴である。
 その時のY氏の表情は、ハメられた〜という悔しさ・安堵感、そしてわずかなハニカミをごちゃ混ぜにしたような複雑なものだった。
Y氏「やめてよ〜、ただでさえ疲れてるのに〜」
 元より誰もY氏をハメるつもりなど無かった・・・。


『ももたろう』より

 帰ってきた小山とマネージャーにもこの事は当然伝えられた。
 思いもよらぬこの出来事は、“ゆうプロ”の皆にある種の喜びをもたらした。それは“使い終えて物置に放っておいた罠に、勝手に意外な大物がかかっちゃった”的な驚きを含んだ喜びだったかもしれない。残酷な話である。

 Y氏はその時の心境を、とつとつと次のように語った。
Y氏「いやあ、作家にこんな事させちゃいけないと思ってね。すぐに電話して止めさせようと思ったんだけど、時間的に間に合わないかなとかね、タクシーで行った方がいいかとかね、一体どこで着替えるんだとかね、もういろんな事考えちゃったよ」

 いい人である。Y氏には気の毒だったが、マネージャーもこの話から何かを学び取った・・・かもしれない。


『おれは直角』より

 祭りのあと、間違って打上げられた花火への驚きと喜びと少しばかりの物悲しさ。そんなものを漂わせつつ『ゆうプロの伝説』がまたひとつ生まれた。

 [完]・・・だと思う・・・。
2006/02/13(月)
[ by 銀次郎]
◆ どっきり パート2
 この『どっきり(?)』を成功させるには、大きな壁が二つ存在した。
 一つは、小山のリアクションに対しマネージャーが的確に対応出来るかどうか。そこで笑ってしまっては台無しである。かと言って完全にとぼけてしまってもおかしい。前もってマネージャーが台本に目を通している事は小山も知っている。かなりの演技力が要求される。
 二つ目は、それらのやり取りを見て皆が笑わずにいられるか。笑い声が起こった瞬間、作戦は水泡に帰す。特に小山の正面に座っている笑い上戸の「おどやん」が心配だ。

 およそ1時間後、小山が打ち合わせから戻る。
 マネージャーが偽装台本を指し
「明日の製作発表の台本です。岡村さん、面白い演出を考えてるみたいなんで目を通しておいて下さい」
「ふ〜ん・・」と言って、小山読み出す。

 サイは投げられた!

 台本はA4のコピー用紙三枚。偽装箇所は三枚目の冒頭にある。一同かたずを飲み、二枚目がめくられる瞬間を待つ。
 実はこの時の様子、デジカメの動画ではあるが記録してある。私見を交えつつだが、紙上(?)再現を試みてみよう。

 小山、読む。耳の裏を掻く。読む。ひたすら読む。一枚目をめくる。読む。時々微笑む。岡村演出を頭の中で楽しんでいるようだ。読む。鼻をこする。読む・・・。
 2分30秒経過。ついに三枚目に突入!

 小山、白い歯がこぼれる。10秒経過。
 マネージャーの方を振り返り
小山「え・・・?」
 マネージャー、パソコンで何かを検索しているフリ。
小山「これさぁ・・」
マネージャー(以下マネ)「は?」
小山「ええ〜?」
 もう一度台本に目をやる小山。笑いながら
小山「ポニーテールでフライングって・・」
マネ「何か?」
 問題のおどやん、声こそ出さないが涙を流しのけぞっている。が、小山は台本に目を奪われ気づかない。壁は意外と低かった。
小山「俺、あずみの衣装着るの?」
マネ「もう用意してあるらしいです」
 小山、もう一度声に出して台本を読む。
小山「小山『どけ〜っ!』あずみの衣装・ポニーテールでフライング登場。フライングしながら開脚し自慢の美脚を披露・・・ん?・・ああっ!書き換えたなぁ?」
 ゆうプロ大爆笑。
 先まで読めば分かるように、開脚云々の部分も書き足してあったのだ。
 こうして『どっきり』は大成功!

 あとで聞くと、最初にマネージャーの方を振り返るまでの10秒間が小山にはずっと長く感じられたらしい。
 ***その時小山の脳裏を駆けめぐったこと***
○岡村さん、こんなことさせたいのかぁ
○俺、あずみの格好しちゃうの〜?
○ポニーテールかぁ
○どう言って断ろう
○ムダ毛の処理しなくっちゃあ←ウソ

 岡村さんが書いたんじゃありません。ごめんなさい、岡村さん。

 さて、この話はここで幕引きとなるはずだったが、思わぬ後日談がある。が、今日はここまで。
パート3につづく・・・。

2006/02/03(金)
[ by 銀次郎]
◆ どっきり パート1
 再演『舞台あずみ』(公演日程はこちら)の製作発表の様子は[再演マネージャー]が書いた。

 その前日、ゆうプロでの出来事。
 R・U・Pさんから【製作発表の台本】なるものが届いた。
 製作発表にも台本があるのかぁなどと思って読むと
「どけ〜っ!」
という叫び声とともに颯爽と登場するあずみ役の黒木メイサさんに始まり、出演者の方々が次々に舞台に姿を現し、殺陣あり笑いあり、司会進行を交えてのパフォーマンスを繰り広げるという、演出家・岡村さんのサービス精神溢れる内容だった。
 台本では、最後に明治座の三田社長と演出の岡村さん、そして原作の小山ゆうが舞台上へという流れになっている。

 この台本が届いた時、編集者との打ち合わせで小山は不在であった。そしてその時、マネージャーの表情に悪魔の笑みが浮かび、台本の最後の部分は、次のように書き換えられた。

  ********************

(主だった出演者が出揃った後)

司会者「そしてこの広大な歴史漫画を
    小学館ビッグコミックスペリオールにて
    今もなお好評連載中『あずみ』原作・小山ゆう」

小山 「どけ〜っ!」(あずみの衣装・ポニーテールでフライング登場)

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 偽装台本が小山の机上にそっと置かれた。

 つづく・・・

2006/02/01(水)
[ by 銀次郎]
◆ 「あずみ RETURNS」製作発表
 昨日は、舞台「あずみ RETURNS」の製作発表があった。
久々に出演者・関係者の方たちとお会いして、改めて「本当に再演が実現するんだな〜♪」と実感できた。
製作発表の前に、出演者の方々のパフォーマンスがあり、約1年ぶりにまたあの舞台「あずみ」の世界が甦った!
出演者の方たちの衣装も前回とは変わり、全てがよりパワーアップした印象を受けて、本当に舞台の公演が楽しみになった。
座長の黒木メイサさんも、製作発表では「座長としてみんなを引っ張っていきたい」と頼もしいコメントをされていて、より期待が膨らんだ。表情も、すでに刺客「あずみ」になりきっており、ゾクゾクした!
赤坂晃さん演じる、新たな「井上勘兵衛」も早く観てみたい。(パフォーマンスで「ガラスの三十代」と紹介されて登場した時には思わず笑ってしまった!)
本当に、舞台「あずみ RETURNS」の公演が待ち遠しくてたまらない♪
早く4月になってくれ!!

2006/02/01(水)
[ by 再演マネージャー]
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